福島県会津若松市にある純和風旅館「東山温泉 向瀧」の宿泊レポートです。
最終更新日 | 2015/6/7 | 訪問日 | 2015/5月下旬 |
【会津東山温泉 向瀧】基本情報
あいづひがしやまおんせん むかいたき
住所:〒965-0814 福島県会津若松市東山町大字湯本川向200
TEL:0242-27-7501
公式サイト
⇒「会津東山温泉 向瀧」へのアクセス詳細&宿泊予約はこちらのページへ
【宿泊料金】
1泊2食付 19,440円~43,200円 お一人様× 素泊まり× 湯治対応× 自炊×
口コミ総合評価:Google 4.7点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆会津若松周辺で評判の良い温泉旅館を探している
◆歴史情緒あるレトロな純和風旅館が好き
◆最高のおもてなしを受けたい
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【日帰り入浴】
不可
【会津東山温泉 向瀧 宿泊 その1 お部屋編】
会津東山温泉は会津若松市内からわずか車で10分ほどの所にある温泉街です。
「向瀧」は重厚な入母屋造の歴史情緒あふれる名宿として、その名をとどろかせています。
明治時代は会津藩士の保養所として利用され、土方歳三も向瀧の温泉に入浴していたのだとか。
そのまま映画に使えるような佇まい。
目の前には湯川が流れ、背景には新緑の山々が広がり、市内からすぐとは思えない自然環境です。
宿の建物は全て国の有形文化財に登録されています。
温泉街の入口から太鼓橋を渡ると向瀧の玄関です。
車で来る場合には、玄関前に横付けできます。
帰りもチェックアウトの時間に合わせて奥の駐車場から玄関前に移動してもらえます。
向瀧の玄関前では番頭さんがお出迎え。
東北や関東近辺だけでなく、関西から来ているお客さんが何組かいました。
玄関に入ると「帳場」もレトロ。
今どきの和モダンな雰囲気はみじんもなく、正統派の純和風旅館です。
昔の電話やソファー。
1階の見取図
お風呂の説明を受けながら客室に向かいます。
ピカピカに磨き上げられた廊下。
廊下から見える日本庭園も素晴らしいです。
今回は祝前日泊で1泊2食付18,000円(税別)の一番安いプランでした。
とても高級感のある宿ですが、平日は16,000円~とお手頃価格で宿泊できます。
お手頃な部屋は川沿いにあり、中庭を見渡せる部屋の方が高く、
さらに離れの広い部屋(お風呂付)では3万円台となっています。
客室はすべて異なる趣を持っています。
今回宿泊したのは、玄関からまっすぐ奥の2階の川沿いの客室「つくし」です。
川向いから見ると、正面のすだれのかかった部屋です。
貸切風呂の前にある階段を上がると客室です。
柱もピカピカ光っていますね~
部屋は8畳和室に広縁、トイレ・洗面台付、他にテレビ、エアコン、鏡台あり、冷蔵庫はなしです。
一番安い部屋とはいえ、格調は保たれています。
部屋に入ると間もなく担当の若い仲居さんがやって来て、抹茶と羊かんのサービスがありました。
安い部屋だからといって手抜きはありません。
チェックアウトまでずっと同じ仲居さんが担当してくれました。
お茶セット
冷水ポットは普通の電気ポットのサイズ。
水をがぶ飲みするので初めからおいてあるのは嬉しいです。
右の漆の箱は裁縫セットと常備薬です。
公式サイトでは棚の後ろの襖を開けると、中庭の池が見えるそうですが、
気付きませんでした^^⇒公式サイトの「つくし」の間の説明
浴衣とアメニティ。
アメニティは歯ブラシ、足袋靴下でした。
バスタオル、シャワーキャップ、カミソリ等は浴室の脱衣所に常備されていました。
広縁には小さ目のテーブルセット。
新聞が置いてありますが、翌朝も配達されます。
新聞がないと一日が始まらない職業の方も多く利用されるでしょうね。
広縁の奥には洗面台とトイレ。
部屋にドライヤーはなく、帳場での貸し出しとなっています。
トイレはもちろんウォシュレットです。
山奥ではないにしろ、これだけの老舗旅館で設備も十分、価格もリーズナブルです。
窓から見える景色。
中庭は何度もお風呂の往復で通るので、部屋では川の景色でも十分楽しめました。
布団は夕食後に番頭さんが敷きに来てくれ、朝食前に片づけられました。
番頭さんは大忙しですね~
布団の写真は撮り忘れましたが、薄めの羽根布団でした。
部屋ではインターネットの接続が可能ということで案内を見たところ、
パスワードが書いていなかったのでフロントに電話をしました。
8ケタの暗証番号がですというのでペンを探していたら、
メモをしなくても簡単ですので、とある人物の名前をローマ字入力で教えてもらいました。
これはちょっと可笑しかったです。
それともう一つ、
部屋に冷蔵庫はなく、館内にはドリンクの自動販売機もありません。
人工的な景観が宿にそぐわないということと、音がうるさいからという理由だそうです。
その代り、ドリンクのルームサービスは24時間というサービス!
これには驚きました!
(ドリンク以外は21:00ラストオーダー)
芸鼓文化のある温泉地なので、部屋に運んでもらうというのが当たり前、
そのついでに仲居さんに心づけを渡さすのが礼儀だったのか?と心配しましたが、
そういう理由ではなく安心しました。
*ルームサービスのメニューはその2食事編に載せてあります。
お部屋の紹介は以上です。
【向瀧の中庭】
せっかくなので、お風呂の前に中庭を散策しました。
客室から降りてきた廊下から見える景色。
回遊式の日本庭園になっていて、中庭を取り囲むように客室が連なっています。
中央に大きな池がありますが、
初夏には自然発生した蛍が庭を飛んでいることもあるそうです。
メインの通路から見える景色。
奥には忙しそうに部屋を回る仲居さんの姿も見えます。
宿泊していた2階の部屋のさらに奥にも折り重なるように建物があります。
向瀧では基本的に部屋食なので、仲居さんの運動量も半端なさそうですね。
宿泊しているお客さんも階段の上り下りが大変そう。
だからお風呂が空いているのかな・・・
庭に出て離れの方を見た景色
離れのある3階の方から見た景色
池の向かいから廊下。
池の鯉に餌をあげたくなりました(^_^)
【向瀧のお土産処】
帳場の向かいには会津の名産品、伝統工芸品が一通りそろっているお土産処があります。
廊下にあったショーケースは通り過ぎるたびに目に入るので、滞在中にチェック。
会津と赤べこ、会津塗の器やお盆。
赤べこは見ているだけなごみます。
この桐でできたお盆に一目ぼれしてしまい、帰りに買って帰りました。
お盆はもう一つ柄があり、どちらがいいかと眺めていたら、
玄関では担当の仲居さんが帰りの挨拶のためにずっと待っていて、申し訳なかったです^^
普段は山奥の秘湯でほったらかしの接客に慣れていると、
こういうサービスはかえって気を遣ってしまいますね。
でも、どの方も堅苦しくならずに心配りが行き届いていて、
従業員の教育は徹底されているなと感じました。
【会津東山温泉 温泉街を散策】
普段は山奥の一軒宿に泊まることが多いので、外を歩くことは少ないですが、
整備された遊歩道があったので、暗くなる前に近所を散策してきました。
向かいの高台から見た向瀧。
左にある巨木は市指定樹木のけやきでした。
向瀧の前を流れる川と遊歩道。
「会津剣士のこみち いにしえ夢街道」とありました。
川の上流に歩いて行くと何軒か大きな旅館がありました。
工事中の旅館(くつろぎ宿新滝)の壁には、「誠」の文字と土方歳三の肖像画。
東山温泉発祥の源泉「土方歳三」戦傷湯治の岩風呂という案内が出ていました。
旅館の横の通路を奥に向かうと、また看板がありました。
下に下りる階段が朽ちていたので上から撮影。
1m四方の小さな浴槽がありました。スノコがあるので入れるのかなぁ。入りたかったなぁ。
東山温泉最古の源泉で、土方歳三がリハビリに入浴していたそうす。
入浴後は向かいの川に飛び込んでいたとか。
温泉街にある細い坂道は「羽黒山湯上神社」の入口。
温泉で楽しんだ客が後ろ髪を引かれながら、「残念」と坂を上って帰って行ったそうです。
川を見下ろしながら浸かれる足湯がありました。
3m位の細長い木枠の足湯が2つ。
景色を眺めながらゆっくりと時間が流れていきます。
足湯の塀には会津にゆかりのある人物の紹介がありました。
土方歳三や竹久夢二は有名なので割愛します。
こちらは、日本一の呑兵衛「小原庄助」さん。
「小原庄助さん、なんで~身上つ~ぶした 朝寝、朝酒、朝湯が大好きで」のあの方です。
会津人らしからぬ豪傑な人柄ということで民謡にまでなった人物。
東山芸鼓 「からり妓」
宿に芸者さんを呼んで飲めや歌えやの温泉旅館も少なくなっていますが、
東山温泉は東北一の技能を持つ芸鼓衆が揃っており、
現在でも宿で予約すれば三味線の伴奏で踊りを披露してくれる芸鼓さんを呼べるそうです。
(90分15,000円前後)
今から30年近く前の話ですが、
東山温泉に羽子板のモデルになったきれいな芸鼓さんがいたそうで、
私の叔父はしばしば向瀧に通っていたそうです^^
そんなことで知っていた「向瀧」でしたが、
他の温泉知り合った方が、東北だったら向瀧がおススメだよ~と言うので、
それじゃあ、行ってみようかということで宿泊してみたのでした。
今年(平成27年)はふるさとプレミアム宿泊券のラッシュなので、
良い宿をと考えている方はチャンスですね(^_^)
離れの広い部屋は二間くらいありましたが、それでも3万円台ならば安いですね。
【会津東山温泉 向瀧 お部屋の感想】
町中から近いこともあり、普段利用しているような秘湯然とした雰囲気はありませんが、
温泉街から川沿いの景色、宿の外観、館内、庭園と、全てが絵になる宿でした。
温泉旅館に出掛けるというよりも、
良い宿にゆっくり滞在したいからここにするというタイプの宿なのだと思いました。
なぜならば、お客さんの人数の割にお風呂は空いていたから^^
今回は一番安い部屋でも十分楽しめましたが、
いつかは、一番高い部屋に泊まって芸鼓を呼んでみたいです(^^♪
部屋の広さ★★★★4.2
設備★★★4.4
アメニティ★★★★4.3
清潔感★★★★4.6
宿の雰囲気★★★★4.7
接客サービス★★★★4.7
【会津東山温泉 向瀧 宿情報】
チェックイン/アウト 15:00~18:00/~10:00
クレジットカード利用〇
全24室
特別室離れの間1室(和室 10帖+4帖+6帖 専用温泉付)
一般客室 中庭向き和室8畳・10畳、川向き和室8畳
全室トイレ付
エレベーター×バリアフリー×
フリースポットwifi利用可能
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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