宮城県川崎町にある伊達家湯守の宿・青根温泉「湯元 不忘閣」の入浴レポートです。
【青根温泉 湯元 不忘閣】温泉情報
あおねおんせん ゆもと ふぼうかく
◆お風呂
男女別大浴場各1(時間入替制) 貸切風呂2~4
*宿泊者数によって貸切風呂の数は変動します。
不忘閣 口コミ総合評価:Google 4.3点/5.0点
【湯元 不忘閣の温泉の特徴】
◆無色透明の優しいお湯で長く浸かるほど良さが分かる。
◆「大湯」と「蔵湯」は必見!
◆伊達政宗公も入浴したという浴槽がある
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【日帰り入浴】
不可
⇒「青根温泉 湯元不忘閣」のアクセス&予約はこちらのページへ
→青根温泉 湯元不忘閣 宿泊2014 客室情報は その1 お部屋編へ
→青根温泉 湯元不忘閣 宿泊2014 食事情報は その2 お食事編へ
【青根温泉 湯元 不忘閣 その3 お風呂編】
伊達政宗公も入ったと言われる、青根温泉「湯元不忘閣」のお風呂編です。
食事もそれなりに美味しかったので満足でしたが、
やっぱりここに来た一番の目的は、「蔵湯」に入ることでしたので、とっても楽しみです。
せんべい布団で寝不足気味でしたが、前日は蔵湯がずっと貸切だったので、
朝から気合を切れて階段を下ります(^_^)
この日は貸切風呂は「蔵湯」と「亥之輔の湯」でした。
お客さんの入りによって、貸切風呂は増減するようです。
蔵湯の方はフロント前にある木札を持ってお風呂の入り口前に掲げます。
黄色い矢印で「ココ」と書いてあるところに札が置いてあります。
お風呂は点在していますので、もう一度案内図を。
【青根温泉 湯元 不忘閣 蔵湯(貸切内湯)】
ロビーの右側の通路をまっすぐ行って
トイレを通り過ぎてすぐです。
ちなみに、ここの1階のトイレは和式オンリーですので、
和式が苦手な方は上階の部屋の場合には自室で済ませてきた方がよいです。
この木札がまな板くらいの大きさ&厚さで結構重たいです(笑)
でも、これを運んでいる時は何だかウキウキします。
ここに札がある場合には、「貸切中」という意味です。
予約は不要ですが、貸切時間は原則お一人30分以内までです。
入口でまず鍵をかけ、草履に履き替えます。
蔵の前の通路を通り、奥がお風呂です。
途中にまた祠がありました。
震災後の工事がまだ途中のようです。
この蔵の中に、伊達家ゆかりの品々がたくさん眠っているそうです。
秘湯の会の提灯に
「蔵湯」の看板
入口は朱色の木戸
ライトアップされた蔵湯
脱衣所の仕切りはなく、隅に置いてある籠に衣類を入れます。
エアコンが2台ありました。冬は寒そうですよね。
夜明け後の蔵湯。
ライトアップされている夜の方が幻想的です。
大湯もそうですが、ライトの演出はとても見事です。
肉眼だと白熱灯のオレンジの光と木のぬくもりがもっと際立って見えるのですが、
撮影モードが良く分からなくて、なかなかうまいこと撮影できませんでした。
湯口は竹筒になっていて、新鮮なお湯が注がれています。
土壁と
天井も見事ですね。
蔵を外から見るとこんな感じ。この中にお風呂があるとは・・・。
もう一度湯船をアップ(笑)
お湯は41~42度くらいでちょうど良い湯加減です。
湯船ごとの成分分析表は掲げられていませんでしたが、
源泉温度52度、湯量88.2L/分、単純泉、源泉掛け流し、加水加温なしとのことです。
湯量はそれほど多いわけではないですが、お湯がとても新鮮だというのを感じます。
お湯の流れる音だけが聞こえるとても静かな空間に1人きりなので、
とてもリラックスできます。
伊達政宗公の気分に浸ろうとしたら、渡辺謙の顔が思い浮かびましたが、
このお風呂の佇まいからすると、1泊3万円の宿という雰囲気ですね(笑)
早朝は空いていたので、結局ここに2回入りました。
ちなみに、蔵湯だけは9:00~清掃に入りますので、
朝食後に入るのはちょっと慌ただしくなり難しいと思います。
人気があって貸切中のことが多いようなので、
お風呂が目当てだったら、早めにチェックイン&早起きすることをお勧めします。
【青根温泉 湯元 不忘閣 大湯(内湯)】
続いて、共同浴場だったお風呂を見事にリユーアルしたという「大湯」に参ります。
「大湯」は宿泊者が多い時には男女入替制、少ない時には貸切風呂になります。
ロビーを通り過ぎて逆側の通路を進んだところにあります。
レトロな傘に
レトロな電話
さらに奥へ進みます。
看板が昭和ですね。
「政宗の湯」と書いてあるのが「大湯」です。
この日は男女入替え制で、女性時間8:00~20:00、男性時間20:00~翌8:00でした。
他の入替制のお風呂も全て8時区切りなので分かりやすいです。
草履に履き替えて中に入ります。
木の戸を空けて階段を下りると
縦長のお風呂がありました。
ここでも脱衣所の仕切りはなく、籠に衣服を入れてます。
床に置いてある樽は赤ちゃん用かな・・・。
大湯の方は、昼間も光がほとんど入りませんでした。
外側が石のお風呂で平成18年までは共同浴場として利用されていたものです。
もともと混浴だったのが時代の流れで途中から真ん中に仕切りができて、
男女別で使われていたそうです。
そして、近所に日帰り入浴施設ができるということで、
この共同浴場は廃止されることになり、宿の中で見事に復元されたということです。
内側は青森産のヒバを使用しています。
一人で入浴しているとこれだけ広い!
佇まいは蔵湯と同様、1泊3万円の宿にあるお風呂といった感じです。
人もおらず、なかなか厳かな雰囲気だったので、蔵湯と同様、こちらもおススメです。
柄杓があるので飲泉もできます。
不忘閣は、現在、日帰り入浴を受け付けていませんが、
湯量がそれほど多くなく、毎日お風呂のお湯を抜いて掃除をすることを考えると、
これは正解ですね。
宿泊する方にとっても、この雰囲気は一人で(又は家族・夫婦水入らずで)楽しみたいですし。
それと、トイレをウォシュレットにして布団を羽根布団にしていただければ、
最上階の部屋でも1泊18,000~20,000円でも構わないと思います(笑)
あとは接客が良ければですが。
【青根温泉 湯元 不忘閣 御殿湯(男女別大浴場)】
続いては、「御殿湯」に参ります。
御殿風呂は大小男女別になっており(入替え制)、唯一シャワーと洗い場のあるお風呂です。
大湯のさらに奥にあります。
「頭が良くなるお風呂」とありますが、これは「不動滝の大うなぎ伝説」に由来しています。
自分の居場所であった滝が手狭になった蟹が、
大うなぎのいる蔵王の不動滝を奪おうと画策し、
うなぎは蟹のハサミで切り刻まれてしまい、
頭は青根温泉へ、、胴体は峩々温泉へ、尻尾は遠刈田温泉へと飛んでいき、
青根温泉は頭痛や神経症に、峩々温泉は胃腸に、
遠刈田温泉は足腰に効く温泉になったという話です。
面白いですね。
今回は、強烈な筋肉痛だったので遠刈田にも行けばよかったかな(笑)
最後に、「20代佐藤仁左衛門」とありますが、不忘閣では代々「仁左衛門」を名乗るそうです。
不忘閣の先代の方だったか、確か秘湯の会の第2代会長さんも務めていたようです。
御殿湯の由来も書いてありました。
こちらは大正時代からのものらしいですが、浴場取締規則抜粋とあり、
禁止事項がズラッと並んでいます。
当たり前のことが書いてありますが、書かないと秩序が保てないほど行儀が悪かったのか?
現在だと、外国人向けにテルマエロマエのイラストを使った
これと同じような内容の注意書きがある温泉もありますよね。
肝心の、御殿湯に移ります。
こちらは、午後8時まで女性時間だった「小」の方の浴槽です。
2~3人サイズほどの大きさです。
床はタイル張りで、湯治場だった面影を残すレトロで渋いお風呂でした。
こちらは一人用のカランがあったと思います。
翌朝入浴した「大」の方です。
湯口は二つあります。不忘閣では、どのお風呂でも飲泉可能です。
蔵湯にだけは柄杓はありませんでしたが、他のお風呂には置いてあったと思います。
シャワーと洗い場もあります。
【青根温泉 湯元 不忘閣 亥之輔の湯(貸切内湯)】
そして、大湯の方に戻る途中にある貸切風呂「亥之輔の湯」。
近年できたばかりだそうです。
戸を開けたら、内側から鍵をかけます。蔵湯と同じく針金タイプの鍵です。
暖簾をくぐると
腰をかがめてはいる入口が。茶室みたい(笑)
足が痛いと屈むのは大変だと分かりました。
戸を開けるとここにもおしゃれなライト。
二人用とありましたが、石で出っ張っている部分があるので、
大人二人だとせまそうですね。お湯が半分以上溢れそう。
桶はありましたが、カランはありません。
向かい側の板の間に脱衣所。
外を覗くとこんな景色。
若干、お風呂の水場の周りが汲み取り式のトイレの臭いがしたのが気になりました。
お風呂が小さめなのもありますが、あまり居心地が良くなかったです。
なんでだろう。やっぱり、木の方が波動がいいのかなぁ。
【青根温泉 湯元 不忘閣 新湯(内湯)】
最後は、「新湯」です。
ロビーを通り過ぎ、蔵湯も通り過ぎて右に曲がり
突き当りを左に曲がり
階段を下ります。
新湯の看板と木戸。
脱衣所です。真新しい木の匂いがします。
新湯も男女入替え制でした。
伊達政宗も入ったという当時の石組のままのお風呂だそうです。
2~人サイズの小さなお風呂でした。
シャンプーはありましたが、カランはなかったです。
洗髪する場合には、御殿湯だけになるようです。
朝起きてから朝食の時間までに湯巡りをしましたが、
蔵湯は特に人気があって貸切中のことが多いので、
すべて制覇するにはタイミングを見計らわないといけないですね。
ライトアップされた夜の雰囲気と、
太陽の光が差し込んだ時の雰囲気とはまた別の味わいがあるので、
それぞれ楽しもうと思うと寝ている暇がないかもしれません(笑)
今回は祝前日の金曜日でしたので、8割以上は埋まっていたと思いますが、
シーズンオフの平日でしたら、ほとんどのお風呂が貸切状態のようですので、
お風呂を堪能しに行くには休みを取ってでも平日に行くのがおすすめです。
そうすると、かなりコスパの高い宿になると思います。
万が一、空いていれば、一人旅のプランでも1階になる可能性もありますし。
というわけで、お風呂に関しては評判通りで大変満足のいくものでした。
外観や演出は全く異なりますが、お湯の放つオーラというか、癒し加減というのは、
甲子温泉大黒屋の岩風呂に似たものを感じました。
あそこもそういえば、ノイローゼに効くというお風呂でしたし。
無色透明で飲泉してもほとんど味も感じないノーマルなお湯でしたが、
出てしばらくして体がほぐれてくるような感じでした。
須川温泉と福島の硫黄泉づくしの合間の休め湯にもちょうど良かったです。
それと、ここはお風呂の雰囲気を重視しているのか、
脱衣所にも時計が一切ありませんでしたので、注意が必要です。
ほとんどのお風呂が貸切状態に近かったので、
時計持参でも盗まれる心配はほぼないと思いますが、
携帯の時計でもいいので、持って行った方がいいかもしれません。
【青根温泉 湯元 不忘閣 湯上り処】
お風呂上りには「湯涼み処」が何か所かあり、
マッサージチェアが4台もありました。
もちろん無料です。
もともとは湯治室だったようです。
懐かしい感じの部屋ですね。
湯治場の名残を残す台所跡。
この宿は秘湯の会の提灯が多すぎですね(笑)
そして、休憩室。
きちんと読んでませんでしたが、当主の愛用品なのか、アンティークなカメラや望遠鏡、
麻雀パイ等がショーケースに展示されていました。
ちょっと埃をかぶっていて雑多な雰囲気でしたが。
お茶にお水に
一人用のドリップコーヒー
あんドーナツと柿ピー等のお菓子。
コンニャクの味噌田楽。
「蔵王」も飲み放題♪
食事の量が多いので、間食しすぎると大変なことになりますが(笑)
ちなみに、青根御殿の写真を撮る場合には、この休憩室の外から撮影します。
玄関から靴を持ってきて出ていいそうです。
続いては、朝食後、8:50~行われる、青根御殿のミニツアーに参ります。
【青根温泉 湯元不忘閣 源泉情報】
◆源泉 H20.11月の分析書
「新名号の湯・花房の湯・新湯・山の湯源泉・蔵王の湯・大湯 混合泉」
泉温49.8度 湧出量?
泉質:単純温泉 (低張性中性高温泉)ph7.4
蒸発残留物727.5mg/kg 溶存物質(ガス性除く)824.5mg/kg 成分総計?
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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