日本百名山・白馬岳の登山口にある「蓮華温泉ロッジ」の野湯入浴レポートです。
最終更新日 | 2022/2/17 | 訪問日 | 2015/10月上旬 |
【蓮華温泉 白馬岳 蓮華温泉ロッジ】基本情報
れんげおんせん しろうまだけ れんげおんせんろっじ
住所:〒949-0464 新潟県糸魚川市大所(現地)
新潟県糸魚川市横町5-5-14(冬期事務所)
TEL:090-2524-7237(ロッジ直通)
公式サイト・facebook
期間営業:3月下旬~10月20日頃(紅葉は例年10月上旬~中旬頃がピーク)
※2020末で秘湯を守る会を退会しました
【宿泊料金】料金改定
1泊2食付12,000円~(原則相部屋) お一人様〇 素泊まり〇 湯治対応 自炊△(用具は持参)
1泊夕食付11,00円 1泊朝食付10,000円 素泊まり9,000円
個室料金平日2,000円 土日祝・ピークシーズン3,000円
口コミ評価:Google 4.4点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆日本秘湯を守る会のファン
◆360度パノラマの絶景露天風呂に入ってみたい
◆硫黄泉のにごり湯が好き
◆白馬岳登山基地に
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【日帰り入浴】
営業時間:9:30~17:00受付
料金:野天&内湯 大人800円 小人500円
野天風呂のみ 大人500円 小人200円
内湯のみ 大人800円 小人500円
休憩利用可
昼食対応可
アクセス
◆車
北陸道「糸魚川IC」から国道148号線経由、40キロ約1時間20分。
上信越道「長野IC」から国道18号線~148号線白馬・小谷経由、90キロ約2時間40分。
ヒワ平からの車通行可能期間6月下旬〜10月20日。道路閉鎖期間中はヒワ平から徒歩(約8キロ)又は糸魚川駅からタクシー利用(片道16,000円前後)。
ドラぷら
◆電車
JR北陸新幹線・北陸本線「糸魚川駅」で大糸線に乗換、「平岩駅」下車、糸魚川駅アルプス口(1時間30分乗車)又は平岩駅(1時間乗車)から糸魚川バス「白馬岳登山バス蓮華線」で終点「蓮華温泉」下車、徒歩3分。*バス運行期間は7月19日から10月13日頃まで。
Yahoo!路線情報・糸魚川バス時刻表・糸魚川タクシー(TEL:0120-081-851)・小谷観光タクシー(TEL:0261-82-2045)
◆高速バス
楽天トラベル高速バス予約
地図
【蓮華温泉 白馬岳 蓮華温泉ロッジ 日帰り入浴】
「蓮華温泉」は日本百名山北アルプス「白馬岳」の新潟側登山口、標高1,457mにある究極の秘湯です。
蓮華温泉の名物は、ロッジから山道を登って行ったところに点在する4つの野天風呂です。
360度、北アルプスのパノラマ絶景を見ることができます!
なので、できれば天気の良い日にお出かけしたいですね。
営業期間は6月下旬~10月下旬まで。
その間はもちろん、日帰り入浴もできます。
ただ、登山・紅葉シーズンの7月下旬~10月中旬にかけては糸魚川駅から路線バスも走っていますが、
営業開始直後は道路も閉鎖されているため、手前8.5キロほどにある「ヒワ平」から歩いて登らなければなりません。
宿泊施設は「白馬岳 蓮華温泉ロッジ」のみ。
建物は立派な鉄筋コンクリートですが、基本的に山小屋扱いのため、
宿泊は原則として相部屋(割増料金4000円で個室対応可能)、
自家発電のため午後9時以降は完全照灯、懐中電灯要持参の宿です。
アクセスは、国道148号線(糸魚川街道)から県道505号線に入り、20キロほど山道を登って行きます。
通り沿いの途中にある「白池(しらいけ)」。
水面に映る紅葉が幻想的で、カメラマンがたくさんいました。
蓮華温泉まで残り約8キロのところには「ヒワ平」という展望台があります。
左端に半分だけ見える乗鞍岳、その右に小蓮華岳、白馬岳と続いています。
このヒワ平から先は冬季通行止めです。
ここからは道幅も狭くなり、対向車が来たら路肩のあるところまで20mくらいバックしなければなりません。
狭い道ですが糸魚川からの大型路線バスも走っています。
ちょうど路肩のあるところで、お先にどうぞと合図されました。
対向車が来ないことを祈りつつ、紅葉が綺麗な林道を上がって行きます。
広い駐車場に到着。バスもここまで来ます。
ここからロッジまでは200mほど歩いて行きます。
山小屋を想像していると、あまりの立派な建物にビックリ!
階段を上がって2階がフロントです(左の建物は内湯)。
玄関左が帳場。
日帰り入浴はここで代金を支払ってから露天風呂又は内湯へ。
料金はこの通り。
料金:野天&内湯 大人800円 小人500円
野天風呂のみ 大人500円 小人200円
内湯のみ 大人800円 小人500円
蓮華温泉の名物何といっても野天風呂なので、初めから800円コースで支払っておくのが無難です。
【白馬岳 蓮華温泉ロッジ 野天風呂】
野天風呂は4つあり、ロッジから一番近いお風呂で徒歩10分、
そこからまた5分、5分、5分と歩いて行かなければなりません。
4つのお風呂に10分ずつ浸かって急ぎ足で1周2時間弱かかります。
お気に入りのお風呂があれば、もう少し長居するとして、3時間は見ておいた方が良いかもしれません。
野天風呂には囲いのある脱衣所はなく、湯船の横に木のベンチがあるだけ。
女性はバスタオル巻又は湯浴み着の着用もOKですが、そもそも人がいたら着替えるのもままなりません^^
予めフロントで、今日のお客さんの入りを聞いておけば予定が組みやすいかもしれません。
また、野天風呂に向かう道中はほとんど登山道と変わりないので、
宿のサンダルではなく、最低でもスニーカーがおすすめです。
玄関から外に出ると、野天風呂の入口に案内板があります。
左右どちらからも行けますが、案内板の矢印通り左から時計回りで行きました。
案内板にはお風呂の写真と所要時間が書いてありますので、
おおよその場所を把握してから登ります。
白馬岳の登山口とは別の通路になっており、「遊歩道ではないので、見学だけの方は禁止」とありました。
なので、物見雄山で見物人に見守られながら入浴しなければならないということは少なそうです。
でも、登山シーズン中は下山後に入浴する方が多いので、早い時間帯の方が空いているかもしれません。
上り口はこんな感じ。上りは少々キツイです。
【蓮華温泉 野天風呂 1 三国一の湯】
歩き始めて10分。
息が切れてきた頃、一つ目の「三国一の湯」(さんごくいちのゆ)が現れました。
60cm四方で一人サイズの小さな浴槽です。
通路のすぐ真横にあり、人が多い季節はかなり勇気の要るお風呂ですね。
脱衣所は湯船の隣にある板のベンチだけ。
でも、上り口で他に人が来る様子はなかったので思い切って入浴^^
「三国一の湯」はうっすらと白濁した酸性の硫黄泉で、たまご臭がして、しかも酸っぱい!
浴槽の温度は28度くらいの超ぬる湯でした(気温は10度)。
かき混ぜると沈殿していた大量の湯花が舞い、真白くなりました。
「三国一の湯」泉温36.8度 泉質:酸性-アルミニウム-硫酸塩泉(ph2.6)
小さいながら、お風呂からの眺めもイイです!
すぐ左の茶色い部分が通路ですが^^
人が来る前に次の湯へ。
「三国一の湯」から5分ほど歩くと、視界が開けて来て、紅葉も素晴らしかったです。
奥には源泉の噴煙が上がっています。
ボコボコと湯気を立てながら湧き出る源泉。
【蓮華温泉 野天風呂 その2 仙気の湯】
そして、2つ目にあるのが一番人気の「仙気の湯」です。
すり鉢状になった山の中の平地にあり、360度のパノラマが楽しめます!
泉質も湯加減も良いので、ここで半日過ごすお客さんも多く、
天気の良い日は順番待ちになるほどの人気です。
こちらが仙気の湯。
しばらく出る予定はないようなので、写真を撮らせてもらいました。
5~6人サイズの正方形のお風呂で、温度は42度くらいと湯加減もちょうど良かったです。
「仙気の湯」 泉温79度 単純酸性泉(ph2.8)
「仙気の湯」からの眺め。
上にある「薬師の湯」から見た「仙気の湯」。開放的すぎる!
宿にあった「仙気の湯」の画像では無色透明のお湯でしたが、この日は白濁が強めでした。
【蓮華温泉 野天風呂 その3 薬師の湯】
続いては「仙気の湯」の横から登ったところにある野天風呂「薬師の湯」です。
蓮華温泉の野天風呂の中では一番高所にあり、
通路からは見えない場所にありつつも、絶景なので女性には一番人気のお風呂です。
*2017年8月現在、「薬師の湯」は女性優先になっており、女性だけで利用する場合には登り口に「只今、女性入浴中。女性の方だけどうぞ」という看板を掲げられるようになりました。⇒公式サイトの案内
薬師の湯は1m四方の1~2人サイズのお風呂です。
湯船の温度は40度ほどでぬる過ぎず快適。
笹濁りで金気臭がするのに酸っぱい酸性泉は珍しいです。
「薬師の湯」泉温53.8度 酸性-硫酸塩泉(ph2.1)
入浴中の眺め。
「薬師の湯」から見える山の稜線。
【蓮華温泉 野天風呂 その4 黄金の湯】
「黄金の湯」は「仙気の湯」から少し下った分岐点に看板が出ています。
すり鉢状の平地から登山道のような小路に戻ります。
ここからの眺めも最高でした!
こちらが「黄金の湯」。120cm四方の2~3人サイズのお風呂です。
「黄金の湯」も通路沿いにあるのですが、
「仙気の湯」の周辺に人が歩いていなければとりあえず大丈夫だろうということで入浴。
少しだけピリッと炭酸の刺激のある無色透明のお湯で、湯船の温度は39度ほどでした。
見た目は普通のお湯ですが、鮮度や濃さはなかなかです。
これだけ近い場所にありながら、4つとも泉質も色も違うお湯というのが珍しく、なおかつ素晴らしいですね。
「黄金の湯」泉温44.3度 泉質:マグネシウム-炭酸水素塩泉(ph7.2)
入浴中の眺め。
「仙気の湯」から「黄金の湯」に向かう途中には、
「新黄金の湯跡」「蒸湯」がありました。今は温泉が湧き出ていないようです。
【蓮華温泉ロッジ 内湯】
最後の〆に内湯へ。
内湯はなぜか、食堂の奥に入口があります。
食堂と奥にある浴室入口のドア。
階段を下りると手前が女湯、奥が男湯。
自家発電の宿なので、21:00以降は館内が消灯となり、
内湯のカランも21:00~翌6:00までお湯が出なくなります。
また、宿泊した場合でも、朝7:30~9:00まで清掃なので、入浴時間は短くなっています。
脱衣所は8畳くらいの広さで新しいフローリング張りです。
無料の貴重品ロッカーと洗面台。
宿にドライヤーはありません。
持参したとしても自家発電なので使えないかもしれません^^
ガラス張りの脱衣所からお風呂が見えます♪
内湯は8~10人サイズの大きさ。硫化水素ガスの臭いがプンプンしています。
お湯は透明度が高く、底に細かい湯花がたくさん沈んでいました。
湯口。
源泉の温度は62度、泉質は酸性硫化水素型含硫黄温泉(pH2.6)。
野天風呂のいずれとも異なる源泉です。
ただ、熱すぎる! 湯口の付近で46度、端の方でも45度近くありました(ー_ー)!!
加水用の蛇口をひねり、カランから伸びている水のホースでも加水してやっと入れました。
酸性だからか、毛穴への刺激が強く、体感温度は高く感じます。
少し酸っぱいたまご味で、お湯は、北海道の「大雪高原山荘」に似ている感じでした。
ガラス張りなので、内湯からの眺めも絶景です!
水滴を拭けばですが^^
シャワーはサイドに5か所、シャンプー類も完備しています。
【蓮華温泉ロッジ 昼食】
蓮華温泉ロッジでは日帰り営業時間中は昼食も営業しています。
食事だけの利用もOKです。
メニューは山小屋らしいシンプルなもの。値段も良心的です。
お茶、白湯、冷水のサービスと、玄関前に湧水で冷やしてあるジュース・アルコール類。
食堂の様子と食堂から見える山の景色。
今年(2015年)は2~3日紅葉が早く、
10月上旬ですでにピークを2~3日過ぎたということでしたが、
ロッジ周辺はまだとても綺麗でした。
食事は、うどんとモツ煮を注文しました。
うどんはキツネに山菜、玉葱、キノコが乗っています。
モツ煮の方はおつまみサイズの大きさ。
出汁が良く出ていてどちらも味付が良く、美味しかったです!
お土産コーナーには登山用の非常食と蓮華温泉の石鹸やTシャツ。
雪に埋もれた春の「黄金の湯」の写真。
営業開始は6月なので、それでもこの雪の量^^
日本アルプスを世界に紹介したウォルター・ウェストンの写真(左から3番目)。
明治27年(1894年)に温泉に2泊し、日帰りで白馬岳を往復したそうです。
実は、この数日後に宿泊予約をしていて食事も楽しみだったのですが、
残念ながら体調不良でキャンセルとなってしまいました。
宿泊の場合は、トンカツなどのフライ系がメインの食事だそうで、
山小屋と考えると結構美味しいそうですよ。
次回は懐中電灯を片手に、夜空の野天風呂を楽しみに泊まりたいです。
【蓮華温泉 白馬岳 蓮華温泉ロッジ 温泉の感想】
温泉に至るアプローチから絶景の連続で素晴らしく、
山小屋らしからぬ綺麗な宿で雰囲気も良かったです。
混浴がメインの野天風呂ですが、人が少なければのんびりした雰囲気なので、
女性でも比較的入りやすいと思います。
内湯と野天風呂を合わせると5種類の源泉が楽しめるので、
泊りはもちろん、日帰りでも遠くまで出かけていく価値のある温泉だと思います♪
泉質★★★★4.4
お風呂の雰囲気★★★★5.0
清潔感★★★★4.3
接客サービス★★★★4.3
【蓮華温泉 白馬岳 蓮華温泉ロッジ 温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場(内湯)各1 混浴野天風呂4
◆源泉
上記本文参照
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
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