長野県松本市の乗鞍高原にある「湯けむり館」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2018/6/12 | 訪問日 | 2018/6月上旬・2015/4月中旬 |
【乗鞍高原温泉 湯けむり館】基本情報
のりくらこうげんおんせん ゆけむりかん
住所:〒390-1513 長野県松本市安曇鈴蘭4306−6
TEL:0263-93-2589
公式サイト
口コミ評価:google 4.1点/5.0点
【湯けむり館の温泉の特徴】
◆乗鞍高原にある日帰り入浴専門施設
◆お風呂から乗鞍岳を一望できる
◆濃厚なにごり湯の硫黄泉でかけ流し
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【日帰り入浴】
営業時間:9:30~20:30受付(21:00閉館)
料金:大人720円 小人300円
*食事セットで割引あり
*タオル販売あり
食事処:10:00~21:00 食事は11:00~19:15(早期終了する場合あり)
定休日:第3火又は第4火休み その他12月上旬メンテナンス日あり
【乗鞍岳登山・スキーの帰りのひと風呂に 湯けむり館 日帰り入浴】
乗鞍高原温泉は乗鞍岳の麓、標高1,500mにある温泉街です。
「湯けむり館」は、乗鞍高原の中心部、観光案内所の斜め向かいにあり、温泉街で唯一、通年営業の日帰り入浴専門施設です。
乗鞍高原には、旅館・民宿・ペンション等70軒以上の温泉施設がありますが、8割以上の宿でにごり湯の「湯川源泉」を使用しています。源泉は9キロ離れた乗鞍岳中腹にあり、「大樋銀山」(現在立ち入り禁止)の近くから自然湧出する温泉で、武田信玄が発見し、お気に入りの温泉だったそうです。
「乗鞍高原温泉」の他にも、
- 「安曇乗鞍温泉」(やや鉄分を含む炭酸水素塩泉)ー休暇村
- 「すずらん温泉」(鉄分の多い単純泉)ーすずらん地区に数軒
- 「わさび沢の湯」(無色透明の単純泉)ー山水館信濃、白い小屋他
の4種類の源泉があるのですが、やはり乗鞍高原に来たからには濃厚な硫黄泉を楽しみたいところ。
今回訪問した「湯けむり館」もにごり湯の硫黄泉です。
朝9時半から夜9時まで営業、レストランも併設しているので観光途中に立ち寄るのにとても便利な温泉です。
以前は木造りの鄙びた雰囲気の施設でしたが、痛みが激しく手狭になったため、平成25年に建て直しされました。
「湯けむり館」には2015年と2018年に訪問しています。訪問した季節も、朝一と閉館間際で時間帯も違うのですが、別のお湯のように感じたのでその感想は最後に述べたいと思います。
乗鞍高原へは松本インターから上高地方面へ。
上高地の釜トンネルに向かう途中、「前川渡」の交差点を左に入ります。
上高地方面からは「前川渡」の交差点を右折できないため、300mほど先の交差点で右折し、Uターンして「前川渡」の左の道に入ります。
看板の案内が出ているので、分かると思います。
たまにナビで設定すると、スーパー林道に誘導されてしまうことがありますが、冬季は閉鎖されます。
乗鞍高原に入ると、目の前に乗鞍岳の雪山が見えてきます。
乗鞍高原の三本滝から先はマイカー規制となっているので、登山の場合には畳平までバスで向かうことになります。
乗鞍岳は標高の割には登山口から1時間~1時間30分くらいで初心者でも上りやすい山です。
私が登ったのは土砂降りの日でほとんど前も見えない状態でしたが、帰りは畳平で雷鳥の親子に出くわしました。
乗鞍高原に到着。乗鞍高原は標高1,500m~3,000mにわたる広い高原ですが、温泉街は乗鞍スキー場周辺に密集しています。
このあたりに近づくと、硫黄の温泉の香りが漂ってきます。
通り沿いの宿には観光マップに対応した番号の書かれた看板が出ています。
多くの宿は「日帰り入浴できます」という看板を出していて、登山やスキー帰りのお客さんも歓迎しています。
硫黄泉好きならば、1日中湯めぐりしても飽きない場所です。
ただ、スキーや観光シーズン中でないと休業している宿もありましたが。
湯けむり館に到着。初回の訪問時は女性は一番乗りでした。
男性はドアが開いていたので、開店時間前に入って行った人が数名いました^^
お昼過ぎまでいましたが、1時間に4~5人ずつコンスタントに入ってくる感じでした。
GW前の休日でしたが、夏はもっと混むのでしょうね。
外観はロッジ風です。
玄関にはカギ付の靴箱があります。
玄関に入ると左にレストラン、正面に受付。入浴料は大人720円で、次回割引券をもらえます(有効期限なし)。
観光案内所や宿でも割引券を置いてあるところがあるので、見かけたらGETしておきましょう♪
「湯けむり館」では食事とセットで1,500円支払うと、1,200円分を食事に利用でき、入浴・食事を別々に支払うよりも500円近くお得になるプランもあります。
入浴し終わって、後からセット割引にはしてくれないのでご注意ください。
浴室は一番奥です。
脱衣所の入口には貴重品ボックス(100円返却)があります。
20畳くらいの広さの脱衣所。新しくて綺麗です。
洗面台には化粧品の販促品とドライヤーが2台あります。
脱衣所に入ると強めの硫化水素ガスが充満していて、硫黄泉に来た!!!!という実感が湧きます。
浴室は撮影禁止でしたが、大浴場は男女別に内湯・露天風呂が一つずつあります。
内湯は窓側に沿った長方形の御影石のお風呂です。10人~12人サイズの広さ。
以前はヒノキで風情があったのにと残念がる人が多いですが、新しいお風呂もおしゃれでホテルのようで、これはこれでアリかと思います。
イメージ的には栗駒山荘のお風呂をこじんまりさせた感じでした。
ヒノキの浴槽は温泉街の宿のほとんどが採用していますので、そちらを巡ればいいかなと。
内湯は脱衣所側がシャワーブースになっています。3人掛け×4列。
業務用のリンスインシャンプーとボディーソープあり。
写真はおそらく男性用の内湯 (画像は投稿者提供/じゃらん)
男湯の方は床も浴槽も木造りですが、女性用の内湯は床も浴槽も御影石でした。
男性用露天風呂(画像は投稿者提供/じゃらん)
これも以前の写真なのか不明です。
女性用の露天風呂は内湯と同じく床も浴槽も御影石でしたが、写真の4分の1くらいの大きさで、4~5人サイズでした。
落雪防止のため屋根付で露天の割に開放感はなく、内湯の方が眺めも良かったです。
パンフレットの写真
内湯の方は窓が大きく取ってあり、正面には乗鞍岳がくっきりと見えます。
道路から撮影した乗鞍岳ですが、湯船に入っている時の目線はこんな感じ。
酸性泉なので、あまり長く入ると疲れるのですが、湯船に腰かけてずっと見ていたい景色でした。
初回の訪問では朝一だったせいか、お湯は文句なし、極上の硫黄泉でした!
硫化水素ガスの臭いといい、須川高原温泉によく似ている感じです。
湯口から出るお湯は透明ですが、湯船のお湯はグリーンがかったにごり湯で、透明度25センチほど。
3~5cmくらいの消しゴムかすのような黄色い湯花が沈んでいました。
もちろん、かけ流しで消毒もなしです!
泉温が46度なので、真冬以外は加温なしです。
訪問時は4月下旬で気温5度。
湯船の温度は40度とややぬる目だったので、内湯は加温していなかったと思います。
【湯けむり館の休憩スペース】
湯上り後、浴室の隣に行くと休憩スペースがありました。
一人用のマットが4つ。隣とのスペースが狭いので、爆睡には不向きですね。
登山客だと寝袋を広げて寝ている人もいるのかな。
日帰り入浴だと、休憩室でゴロ寝をするのが楽しみで来る方が多いので、以前の施設はそのスペースがなかったことに不満が多く、
改築後に作ったという話でした。
それと、喫煙所は玄関外に1か所ありました。
壁際にはマッサージチェア2台。10分200円。
新聞、観光雑誌も置いてあります。
受付の横には牧場牛乳や地ビールなども売っています。
【湯けむり館のレストランはイタリアンメニュー】
ちょうどお昼時になったので、食事をして帰りました。
料金は先払いです。
入浴とセット券で購入した場合、
食事料金が1,200円を超える場合は現金払いとなります。
窯焼きピザメニュー
パスタメニュー
おつまみ、それとソフトクリーム、おやきがありました。
信州きのことチキンのクリームソースを注文。
パスタは手打ちだそうで、モチモチしていて美味しかったのですが、
ソースが・・・。
ここは本格窯焼きのピザがおすすめだったようです。
ソフトクリームはとても美味しかったですよ。
【乗鞍高原 湯けむり館 温泉の感想】
硫黄泉に飢えていたので乗鞍まで来た甲斐がありました。
泉質については文句なしです!
近くの白骨温泉の方が有名すぎて目立たない存在ですが、露天風呂の大きさにこだわらなければ乗鞍の温泉も同じかそれ以上に良いお湯ですよ。
・・・というのが初訪問の時の感想なのですが、ちょっとトーンダウン。
3年後に再訪した際には何だか薄くて物足りなく感じました^^
初回はまだ春の行楽シーズン前で、利用者も少なく朝一だったせいもあってかかなり良いお湯に感じたのですが、2回目は利用者もソコソコ多い季節でしかも閉店間際だったのでお湯はなまり気味でした。
同じ源泉を引いている宿に泊まった人に聞くと、やはり宿のお風呂に入った後だと物足りないという感想でした。
湯舟の大きさの割には湯量をしぼっていて利用者も多いので、訪問するタイミングによってあれっ?となってしまうのか。
今回の訪問では分析書も新しくなっていましたが、成分総計は1,248mg/kgから909.1mg/kgに減っていて、それも影響しているのでしょうか。
思い出補正ではないとは思うのですが、二度目はちょっと残念なことに。
そうはいっても、朝から晩まで気軽に利用できる日帰り温泉は他になく、眺めの良い露天風呂を持つ宿というのもないので、乗鞍が初めてならばやはりおススメの施設です。
泉質★★★★ 初回4.7⇒2回目4.3
お風呂の雰囲気★★★★4.4
清潔感★★★★4.6
接客サービス★★★★4.2
【湯けむり館 温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場(内湯・露天風呂)各1 福祉風呂1
◆源泉 H27.1月の分析書
「湯川温泉」泉温46.8度 湧出量総量? 自然湧出
泉質:単純硫黄温泉(硫化水素型)(低張性弱アルカリ性高温泉)ph3.2
蒸発残留物697mg/kg 溶存物質671.7mg/kg 成分総計909.1mg/kg
メタケイ酸70.7mg,遊離二酸化炭素202mg,チオ硫酸イオン1.7mg,遊離硫化水素35.4mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水なし、(冬季加温あり)、塩素消毒なし
*前回訪問時 H17.5月の分析書
「湯川温泉」泉温46.3度 湧出量総量? 自然湧出
泉質:単純硫黄温泉(硫化水素型)(低張性弱アルカリ性高温泉)ph3.2
蒸発残留物660mg/kg 溶存物質805mg/kg 成分総計1,248mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水なし、(冬季加温あり)、塩素消毒なし
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