【青森】酸ヶ湯温泉 宿泊 &日帰り入浴 その3 お風呂編

青森県青森市にある酸ヶ湯温泉「酸ヶ湯温泉旅館」の入浴レポートです。

◆お風呂

ヒバ千人風呂:混浴内湯2・打たせ湯1、かけ湯2)、玉の湯:男女別内湯各1

◆利用時間

ヒバ千人風呂:8:00~9:00、20:00~21:00女性専用時間
清掃時間帯(4:30~5:00)、お湯の入替時以外は24時間入浴可能
混浴はバスタオル巻き、湯あみ着OK、水着×

【酸ヶ湯温泉の特徴】

◆天井の高い総ヒバ造りの湯殿は圧巻の一言!
◆日本屈指の酸性泉で硫黄泉好きにはたまらないにごり湯
◆混浴だが男女間に衝立あり、湯あみ着OKなので女性も比較的入りやすい

酸ヶ湯温泉旅館の口コミ評価:Google 4.3点/5.0点

最終更新日:2022/11/20
訪問日:2021/5、2018/8、2015/4、2014/4


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⇒「酸ヶ湯温泉旅館」へのアクセス&宿泊予約はこちら

→「酸ヶ湯温泉旅館」客室情報はその1お部屋編へ 

→「酸ヶ湯温泉旅館」食事情報はその2お食事編へ

 

【日帰り入浴】

営業時間:7:00~17:30受付(18:00退館)
料金
内湯・千人風呂共通券 大人1,000円 小人500円
内湯又は千人風呂のみ 大人600円 小人600円
休憩所利用 8:00~15:00
食事処 立ち食いそば・鬼面庵 9:00~16:15L.O.(16:30閉店)

1日5組限定で日帰り湯治プランあり

 

【千人入っても大丈夫!?総ヒバ造りの千人風呂で硫黄泉のにごり湯を堪能】

JRの観光ポスターにも使われている、千人風呂(混浴)。

畳160畳分の広さもさることながら、総ヒバづくりの風情ある湯殿と強酸性泉のにごり湯で、秘湯ファンならずとも一度は行ってみたい憧れの温泉です。

酸ヶ湯は世界有数の深雪地帯ですが、通年で営業していて、よほどの悪天候でもない限り青森駅前から毎日送迎を行っています(宿泊者専用、事前に要予約)。

【酸ヶ湯温泉 混浴風呂の難易度は?】

酸ヶ湯温泉には季節を変えて宿泊で2回、日帰りで3回ほど訪問していますので、女性が混浴に入るのにどんな状況か口コミを書きたいと思います。

フロントを通り過ぎて突き当り右にある千人風呂の入口。

左が男性、右が女性用の脱衣所入り口になっています。

入口にあるスリッパの数で入浴中の男女比が分かります。

 

脱衣所内には日帰り用のコインロッカーと貴重品ボックスもあります。

脱衣所内にも鍵付のロッカーがあります。

洗面台がありましたが、アメニティ等は置いてありません。

 

名物の千人風呂は、

・8:00~9:00
・20:00~21:00

までの2時間は女性専用時間となっていますが、それ以外はすべて混浴です。

周辺にはキャンプ場、八甲田山・八甲田スキー場があり、日帰り入浴で来る人も多く、女性は入浴しにくいのかなと予想して行きました。

ですが、10年ほど前に女性用の脱衣所から湯船に入るまで、背の高さまである衝立ができ、しかも浴槽内も男女別ゾーンを分けるロープができたため、女性の近くで待ち伏せするような人もいなくなり、混浴初心者でも臆することなく入りやすくなりました。

2014年に訪問した時にはその衝立も人の頭が出るくらいの高さで隙間からもちょっと見えていたのですが、2018年には2mくらいの高さになり隙間も完全にふさがれて男性側からは見えないようになっていました。

右側が女性用の通路(画像:酸ヶ湯温泉旅館)

「ヒバ千人風呂」には手前に「熱の湯」、奥に「四分六分の湯」と2つの浴槽があるのですが、女性用の入口から階段を下りて奥の「四分六分の湯」の浴槽に入って3mくらい先まで衝立がずっと続いています。

バスタオル巻、湯あみ着の着用もOKなので、それほど心配する必要はありません。

こちらが売店でも販売しているワンピース型フエルト素材の湯あみ着(現在は1,300円)。

こちらは公式サイトのトップページに掲載されている写真です(画像:酸ヶ湯温泉旅館)。

脱衣所が2階の高さにあり、階段を下りて湯舟に至るという造りになっています。

左側が男性入口、右側が女性入口。右奥の衝立の前に女性が見えますが、高いところから撮影しているためで、湯舟にいる人からは見えません。

~奥まで続く衝立~(画像:酸ヶ湯温泉旅館)

脱衣所から奥にある「四分六分の湯」の途中まで男性側から見えずに入浴できるので、人が少ない時にはバスタオルだけ巻いてきてお風呂の手前でさっと外して裸で入っている人もいます。

~奥から見た四分六部の湯の女性ゾーン~ (画像は宿提供/近畿日本ツーリスト)

途中にある「冷湯」はぬるめのかかり湯です。

「冷の湯」 (画像は宿提供/近畿日本ツーリスト)

こちらは女性用入口側から見た「熱湯」(画像:酸ヶ湯温泉旅館)

女性用の入口からは衝立を経て奥の「四分六分の湯」の湯舟に入って男性側に回ってから「熱湯」に出るという形になります。

それと男性側の奥には「湯滝」があります。(画像は宿提供/近畿日本ツーリスト)

頭や肩に当てている人が多いと思いますが、温泉療養相談室に行ったら「足の裏のツボに当てるのが正解」だそうで、知らないでやっているのはもったいないというようなことが書いてありました。試してみてください。

【酸ヶ湯温泉は酸性の酸っぱいお湯】

「酸ヶ湯温泉」の語源は、「酸性」という意味もあれば、鹿が傷を癒していた温泉で「鹿の湯」が津軽なまりになり「すかゆ」になったと言われています。

pH1.5で草津・万座・蔵王温泉と並ぶ強酸性泉で舐めるとレモンよりも酸っぱく、後からアルミニウムかと思われる金属の味がします。

これだけ強いはずのお湯でも見た目が柔らかそうな乳白色のにごり湯のためか、美肌の湯のメタケイ酸が多いせいか(基準の5倍)、意外と入ってすぐにはそんなに強く感じず、うっかり長湯すると膝や肘がヒリヒリしてきたりします。

 

千人風呂には洗い場はありませんので、石鹸やシャンプーも置いていません。

奥にある四分六分の湯 (画像は宿提供/近畿日本ツーリスト)

手前の「熱のゆ」 (画像は宿提供/近畿日本ツーリスト)

 

どちらも30人くらいの広さで、板の間までギュウギュウ詰めにしても1,000人はさすがに無理かと。

ただ、YouTubeの動画には高校の旅行の時に全学年240人が一斉に入った経験があるというコメントをいただきましたので、そのくらいの人数は行けるのだなと。想像すると圧巻ですね^^

 

湯舟の名前についてですが、

「熱のゆ」は適温の源泉をそのまま使用しており、

「四分六分の湯」の方は高温の源泉を加水して使用しています。

 

「熱のゆ」という名前から、こちらの方が熱いのかと勘違いしてしまいそうですが、

源泉そのままを使用しているから、

あるいは、

ぬるめのお湯で長居をした方が後からジワジワ効いてくることからその名前がついたようです。

 

「四分六分の湯」は混合泉(加水)の割合に由来するという説があるそうです。

 

確かに、奥の「四分六分の湯」は瞬間的に温まりますがあまり持続しせず、

「熱のゆ」にゆっくり入って出た後は、

浴衣1枚でも遠赤外線のように体の芯からじわ~と暖かくなってきました。

普段は入りにくいこともあってか、女性時間帯はほぼ全員「熱の湯」の方に集合していました。

 

2021年春に訪問した時には東京が緊急事態宣言に入ったばかりの時で、いつも混雑しているはずの酸ヶ湯も宿泊者が10組くらいしかいませんでした。

なので、お風呂も朝晩、1時間以上貸切状態の時間帯があり、こんなことは二度と経験できないであろう貴重な体験でした。

ちなみに、朝4:30~5:00頃は清掃時間で男性の湯守が入るので女性の方はご注意ください。

それと、夕食後の時間帯にどちらかのお湯を抜いて入れ替える日もあります。

それ以外は24時間入浴出来ます。

【酸ヶ湯温泉旅館 男女別内湯 玉の湯】

酸ヶ湯温泉旅館には混浴の「千人風呂」の他に男女別の「玉の湯」という内湯だけの大浴場があります。

シャワー、シャンプーはこちらにあります。

男女で湯舟が離れていて、入れ替えもありません。

男性用の玉の湯はフロントから湯治棟に向かう廊下の左側にあります。

女性用の玉の湯は千人風呂の奥の階段から2階に上がり、旅館棟1号館の一番奥にあります。

表には直近の測定温度が書いてあります。

こちらは男性用の内湯 (画像は宿提供/近畿日本ツーリスト)

洗い場と浴槽は石造り、天井・壁は木の造り、源泉かけ流し、加水なし。

源泉は千人風呂と同じです。

 

女性用は8人サイズ、男性用は一回り小さく5~6人サイズだそうです。

コンパクトな内湯ですが、お湯の鮮度は良く、熱すぎず良い湯加減でした。

 

シャワー、シャンプーの使用ができるのがここだけなので、湯舟の広さに比べてシャワーの台数は8つくらいありました。

 

 

【酸ヶ湯温泉旅館 温泉の感想】

高い天井と総ヒバ造りの千人風呂は芸術的ともいえる風情があり、八甲田周辺まで来たらどうしても素通りできない温泉です。

泉質も申し分なし。

にごり湯の硫黄泉で日本屈指の酸性度で、硫黄泉の中でも独特の匂いと金属の味がして、濃いなぁ~と実感できる温泉です。

毎年1か月は湯治にくるという関東の人もいたり、ここでなければダメな何かがあるのかもしれません。

 

泉質 ★★★★ 4.6

お風呂の雰囲気 ★★★★ 4.8

清潔感 ★★★★ 4.2

 

⇒「酸ヶ湯温泉旅館」をインターネットで予約する

 

”お出かけの際には「秘湯宿.com」を見て来たと言っていただけると幸いです♪””

 

【酸ヶ湯温泉旅館 温泉情報】

◆源泉 H27.11月の分析書

源泉名「酸ヶ湯温泉(鹿の湯・冷の湯(大)(小)混合泉」
泉温57.6度(気温12.8度) 湧出量 -(-)
泉質:酸性・含鉄・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉)pH1.5
蒸発残留物-g/kg 溶存物質(ガス成分を除く)5,110g/kg 成分総計5,116g/kg
メタケイ酸370mg,遊離二酸化炭素ガス4.4mg/kg
硫化水素イオン-mg,チオ硫酸イオン0.8mg,遊離硫化水素ガス2.1mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし

源泉名「酸ヶ湯温泉(四分六分の湯)」泉温63.8度(気温12.8度) 湧出量 -(-)
泉質:酸性・含鉄・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉)pH1.5
蒸発残留物-g/kg 溶存物質(ガス成分を除く)5,625g/kg 成分総計5,710g/kg
メタケイ酸522mg,遊離二酸化炭素ガス83.3mg/kg
硫化水素イオン-mg,チオ硫酸イオン-mg,遊離硫化水素ガス2.2mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし

源泉名「酸ヶ湯温泉(熱湯)」泉温50.0度(気温18.2度) 湧出量 -(-)
泉質:酸性・含鉄・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)(低張性酸性高温泉)pH1.7
蒸発残留物-g/kg 溶存物質(ガス成分を除く)5,625g/kg 成分総計5,710g/kg
メタケイ酸227.1mg,遊離二酸化炭素ガス197.7mg/kg
硫化水素イオン-mg,チオ硫酸イオン3.8mg,遊離硫化水素ガス8.7mg/kg
態様:源泉かけ流し、加水・加温なし、塩素消毒なし

 

→「酸ヶ湯温泉旅館」客室情報はその1お部屋編へ

→「酸ヶ湯温泉旅館」の食事情報はその2お食事編へ

 

*ブログの内容は掲載時の情報です。

基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。



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