青森県青森市の八甲田山麓にある「ぬぐだまりの里 秘湯 八甲田温泉」の入浴レポートです。
最終更新日 | 2020/7/3 | 訪問日 | 2018/8月上旬・2014/8月下旬 |
【ぬぐだまりの里 秘湯 八甲田温泉 】 基本情報
ぬぐだまりのさと ひとう はっこうだおんせん
住所:〒030-0955 青森県青森市駒込深沢766−2
TEL:017-738-8288
公式サイト
期間限定営業:4月中旬~11月中旬
*2020/7/1営業再開
⇒「ぬぐだまりの里秘湯八甲田温泉」へのアクセス&宿泊予約はこちらへ
【宿泊料金】
1泊2食付8,300円~13,000円 お一人様〇 素泊まり× 湯治対応× 自炊×
【こんな人におススメ】
◆シュワシュワ泡付のお湯が好き
◆酸性泉・硫黄泉のにごり湯が好き
◆いろんなお風呂が楽しめる宿が良い
◆ぬるゆが好き
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【日帰り入浴】
営業時間:10:00~17:00 *要確認
料金:大浴場600円 らむね湯800円 共通券1,000円
らむね湯貸切 1,500円(40分)
昼食付プランあり
【4種の源泉が楽しめる!にごり湯好きおススメ ぬぐだまりの里 秘湯八甲田温泉】
ぬぐだまりの里 秘湯八甲田温泉は、八甲田山の東山麓、田代平湿原のすぐ横にあります。
数年前に経営者が変わり「遊仙」から現在の名称に変わり、大浴場も大改装され、宮大工による立派な木の浴室に生まれ変わりました。
「ぬぐだまりの里」については酸性泉で泡付きのお湯らしいということ以外、それほど予備知識はありませんでしたが、八甲田の周辺ならばきっと個性的なお湯なのだろうということで期待♪
「八甲田温泉」には、2014年8月、2018年の8月に訪問していますが、初回に訪問した時には予想外に居心地の良い温泉だったので、またしても「酸ヶ湯」⇒「猿倉」⇒「谷地温泉」とセットで巡ってきました。
谷地温泉から国道103~394号から見える八甲田山。
途中にある岩木山展望所と「八甲田春山除雪隊発祥の地」の碑
展望台からの眺め。
岩木山は左の方にありますが、雲で隠れていました。
30分ほど走ると看板が出てきました。
外観は民芸調の和食レストランのようです。
以前の名称の提灯もそのままです。
*2018年に訪問した際には「遊仙」と書かれた提灯はなくなっていました。
玄関に入ると、靴の多さにびっくり!
夏休み中の休日だったからか、ファミリーが多そうです。
宿は明るい雰囲気でしたが、普段は宿泊しないタイプの大型旅館でした。
「ぬぐだまりの里秘湯八甲田温泉」のお風呂は、
- 男女別内湯 ラムネの湯
- 貸切内湯 ラムネの湯
- 男女別大浴場 龍神の湯 内湯2+露天風呂1
があります。
「ラムネの湯」は透明な酸性の炭酸泉でその名の通り「ラムネ」のような泡付きの湯、
メインの大浴場「龍神の湯」はぬる湯と熱めの湯の乳白色の硫黄泉で3種類の源泉を使用しています。
両方入浴する場合には1,000円になります。
フロントの横の自動販売機で入浴券を購入します。
初回は靴の多さから、ラムネ湯は貸切を選びました。
お風呂はフロント左側の廊下の奥です。
廊下には骨董品の展示がありました。
明治~昭和までの古民具だそうです。
廊下の突き当たりに、左が大浴場、右がらむねの湯とあります。
それぞれ、戸外の別棟に独立した湯小屋があります。
【ラムネの湯の貸切風呂】
「ラムネの湯」はサンダルに履き替えて一旦外に出ます。
10mほど先にある「ラムネの湯」の小屋
貸切風呂は入口入ってすぐ右側
ラムネの湯貸切風呂の鍵
脱衣所内には冷水が置いてありました。
ドアを開けると
1.5畳くらいのスペースの向こうに2~3人サイズの正方形の浴槽。
この日男湯だった浴槽も、こんな感じであまりスペースはないようです。
@八甲田温泉(ラムネ)源泉温度 37.9度
泉質:泉質:酸性・含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)(低張性酸性温泉)pH2.40
お湯はほぼ透明で、かき混ぜると細かい湯花が少しだけ舞っていました。
浴槽の横に木枠の源泉投入口があるのですが、何か仕掛けでもあるのかと思うくらい、シュワシュワ泡を立てながら湯船にお湯が入ってきます。
写真では泡の様子がよく映りませんでしたが下に載せている動画を見ると凄さが分かると思います。
泡付のお風呂は特に興味もありませんでしたが(笑)
これは一度入ってみても損はないですね。
全身にこれでもかと泡がついてきました。
しかも、結構な酸性泉で、味も酸っぱ苦く、それで泡付とはなかなか個性的なお湯です。
体感温度は39度くらいでしたので、酸性でもゆっくり入っていられます。
「ぬぐだまりの里」の源泉はメタケイ酸(美肌成分)と二酸化炭素ガスが多く、酸性の硫黄泉でも肌触りが滑らかなのが特徴です。
「ラムネの湯」はメタケイ酸166.7mg,遊離二酸化炭素ガス958.9mgとなっています。
貸切風呂は入口から手前はスペースがありますが、シャンプー等はないので、お湯を楽しむだけの貸切風呂です。
窓の外の景色は見えませんが、屋根は高いですよ。
泡で遊んでいたらあっという間に時間が過ぎてしまいました。
【ぬぐだまりの里 秘湯 八甲田温泉 らむねの湯(貸切)の動画】
【ラムネの湯 男女別内湯】
8月上旬で東北でも30度を超える夏日が続いたのですが、突然低気圧が来てこの日の八甲田周辺は15度!
前回訪問の時にはお客さんがいましたが、「ラムネの湯」はぬる目なので遠慮されたのか今回は誰もおらず。
男女別のラムネの湯はドアの正面に男湯、左奥に女湯があります。
脱衣所は6畳ほどのスペース。棚と籠、冷水ポットが置いてありました。
「ラムネの湯」の案内
浴室は8畳くらいの広さ。中央に4~5人サイズの浴槽が一つ。
貸切風呂と同じくカランも洗い場もありません。
青みがかった透明な湯。
酸性でも肌触りは優しいので、お湯を舐めなければ酸性泉だと気付かないかもしれません。
湯口
この日は肌寒い日だったので36度くらいのぬる湯でした。
前回貸切風呂を利用した時には白い湯花が沈殿していましたが今回はそれもなく、泡付もあまり感じられませんでした。
貸切風呂の方が湯口の仕組みで泡が出やすいようになっているのかもしれません。
前回は窓が開いていて外の草原(というか草むら)が見えたのですが、今回は全て木戸が閉まっていました。
【温度の違う3種類のにごり湯 龍神の湯】
続いて、大浴場「龍神の湯」へ。
サンダルに履き替えて外に出ます。
初回訪問時はこれだけスリッパが乱雑していて浴室も人が多目でした。
2回目の訪問は朝一だったので2~3人しかいませんでしたが、後から続々と人がやってきました。
「龍神の湯」は雪国らしい三角屋根の建物。
この龍神の湯だけでセンター系の施設に相当するくらい立派な建物でした。
改装して2か月なので、まだ新しくて綺麗です。
*2018年には建替えからすでに4年経過していましたが、まだまだ綺麗でした。
中に入ると男女別の暖簾
脱衣所の入口前には貴重品ロッカーは100円返却タイプ。
脱衣所は10畳くらい。棚と籠が30か所くらい、洗面台にはドライヤーもあります。
「龍神の湯」の浴室見取図
右下が浴室入口です。
メインの「龍神の湯」以外は40度を切るぬる湯です。
「龍神の湯」の内湯は樹齢200年を超える巨大な木材を柱にした豪華な造りです。
宮大工による建築なのだとか。
本物の素材を本物の職人が作ったという感じで、豪華だけれどバブルな嫌味はありません。
【龍神の湯の内湯】
内湯は正面に大き目な浴槽(緑色のにごり湯)、右側にやや小さめの浴槽(乳白色)があります。
それぞれ源泉も異なります。
入口から見てすぐ右側にある乳白色のにごり湯は「みるくの湯」。
浴槽は10~12人サイズ。
「みるくの湯」の源泉を使用しているのはこの浴槽だけです。
酸性の硫黄泉ですが、刺激が少なく肌にまとわりつく滑らかな浴感。
温度も35度なので、真夏でもゆっくり入っていられます。
このみるくの湯は遊離二酸化炭素ガスが1,256mgも含まれており、硫化水素ガスも3源泉の中で最も多いです。
私はこの源泉が一番気に入りました。
@八甲田温泉(みるくの湯)泉温35.9度
泉質:酸性-含二酸化炭素・硫黄--カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)(低張性酸性温泉)pH2.49
入口正面にあるのは緑色をしたにごり湯で「龍神の湯」という源泉。
浴槽のサイズは20人~30人くらいでかなり広いです。
こちらは42度ほどでした。
露天風呂にも同じ源泉を使った浴槽がありますが、夏でも涼しい場所にあるので内湯の「龍神の湯」が唯一温まる温度です。
ここでゆっくり浸かって体を温めてから露天風呂に移動するという感じでした。
「龍神の湯」は4つある源泉の中では唯一、中性かつ非硫黄泉です。
苦くていろんな金属の匂いと味がしますが、美肌効果のあるメタケイ酸271.1mgも入っているので肌触りが滑らかです。
右側の壁際は、レンガを積み上げた石塀の上からお湯が流れる仕組みになっていますが、
既にレンガは茶色く変色していて、成分の濃さを物語っています。
@八甲田温泉7号泉(=龍神の湯 内湯・露天風呂)泉温64.2度
泉質:カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉(低張性中性高温泉)pH6.96
洗い場は入口左側に8カ所。
資生堂のシャンプー、リンス、ボディーソープが置いてありました。
【龍神の湯の露天風呂】
内湯の洗い場の奥に露天風呂の出入り口があります。
人がいたので写真は「じゃらん」から。
女性用露天風呂
露天風呂は中央に仕切りのある2つの浴槽があります。それぞれ8~10人サイズ。
入口から見て右側にはややぬるめの湯「八甲田温泉元湯」を使用。
乳白色の硫黄泉で、使用されているのはこの露天風呂のみ。
浴感は酸ヶ湯温泉を温くしたようなパンチのあるにごり湯ですが、炭酸ガスが多いので肌触りは滑らかです。
@八甲田温泉 (八甲田温泉元湯 露天風呂) 泉温39.8度(自噴)
泉質:酸性・含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉(硫化水素型)(低張性酸性温泉)pH2.42
左側は内湯のメインの浴槽と同じ緑のにごり湯「龍神の湯」を使用。
真夏でも涼しい場所にあるので、露天風呂の「龍神の湯」は36度くらいでかなりぬる目でした。
露天風呂はどちらもぬるくて、長く入っているとうたた寝してしまいそうな心地よさ。
塀が高いですが、お風呂が広いので、遠くの山まで見えて、解放感は抜群です(*^^)v
というわけで、ラムネ湯だけかと思ったら、大浴場の方が立派で泉質も良くて大満足して出てきました。
【秘湯八甲田温泉の休憩室&食事メニュー】
休憩室と食事処は玄関入ってすぐ右側にあります。
50畳くらいの広さでテレビもあります。
利用時間は10:00~17:00まで。
食事メニューの注文は11:00~14:00
2014年に訪問した時のメニュー写真。
2014年に訪問した際には大浴場に行く途中、もう少しおしゃれな食事処(蕎麦処)もありました。
2018年はまだお昼前だったからかお店の看板が出ていなかったので現在も営業しているのかは不明です。
2014年の蕎麦メニュー。
【ぬぐだまりの里 秘湯 八甲田温泉の感想】
「八甲田温泉」は旅館内にある温泉というよりも、センター系の温泉に宿泊施設が併設されたような雰囲気の所でした。
なので、旅館であっても日帰りで気兼ねなく利用できて、観光のついでに立ち寄るにはとても便利な温泉だと思います。
大きな湯船がたくさんあり、色も浴感も温度も異なる源泉をいろいろ楽しめるだけでなく、お湯自体もそれぞれ個性があって泉質も良かったです。
新しくできた「龍神の湯」は、立派な湯殿で、古くなっても味が出そうな感じも◎でした。
宿泊でも料金は安めだし、評価も4.5以上あるし、これから人気が出る温泉かもしれません。
2回目の訪問の時には父も初めて同行したのですが、かなり気に入ったようでした。
*龍神の湯は温泉設備の不具合が多いようなので、遠方から出かける前には公式サイトで最新情報をご確認ください。
泉質★★★★4.5
お風呂の雰囲気★★★★4.3
清潔感★★★★4.3
宿の雰囲気★★★★4.1
接客サービス★★★★4.3
⇒「ぬぐだまりの里秘湯八甲田温泉」をインターネットで予約する
【八甲田温泉 温泉情報】
◆お風呂
男女別大浴場・露天風呂各1 らむね湯各1 貸切らむね湯1
◆源泉 自家源泉4本
@八甲田温泉(ラムネ)H24.6月の分析書
源泉温度 37.9度
泉質:泉質:酸性・含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
(硫化水素型)(低張性酸性温泉)pH2.40
溶存物質(ガス性除く)2,087mg/kg,成分総計3,048mg/kg
メタケイ酸166.7mg,遊離二酸化炭素ガス958.9mg,遊離硫化水素ガス2.2mg/kg
@八甲田温泉 (八甲田温泉元湯 露天風呂) H18.4月の分析書
源泉温度 39.8度
泉質:酸性・含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
(硫化水素型)(低張性酸性温泉)pH2.42
溶存物質(ガス性除く)2,349mg/kg,成分総計2,903mg/kg
メタケイ酸173.3mg,遊離二酸化炭素ガス545.5mg,遊離硫化水素ガス7.8mg/kg
@八甲田温泉(みるくの湯)H24.6月の分析書
源泉温度35.9度 pH2.49
泉質:酸性-含二酸化炭素・硫黄--カルシウム・アルミニウム-硫酸塩・塩化物泉
(硫化水素型)(低張性酸性温泉)pH2.49
溶存物質(ガス性除く)1,864mg/kg,成分総計3,133mg/kg
メタケイ酸151.8mg,遊離二酸化炭素ガス1,256mg,
チオ硫酸イオン0.5mg,遊離硫化水素ガス12.7mg/kg
@八甲田温泉7号泉(=龍神の湯 内湯・露天風呂)H29.6月の分析書
*矢印は2014年から変更された数値
源泉温度64.5度⇒64.2度
泉質:カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉
(低張性中性高温泉)pH5.99⇒6.96
溶存物質(ガス性除く)1,756mg/kg,成分総計1,799mg⇒1,801mg/kg
メタケイ酸271.1mg,遊離二酸化炭素ガス45.2mg/mg
態様:源泉掛け流し、加水・加温なし、塩素消毒なし
*ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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