秋田県仙北市にある乳頭温泉郷「孫六温泉」の入浴レポートです。
| 最終更新日 | 2020/6/6 | 訪問日 | 2015/4月下旬 |
【乳頭温泉郷 孫六温泉】基本情報
にゅうとうおんせんきょう まごろくおんせん
住所：〒014-1204 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林
TEL: 0187-46-2224
公式サイト 通年営業
*2020/6/1より営業を再開しました
【宿泊料金】
１泊２食付11,880円～ お一人様〇 素泊まり〇 湯治対応〇 自炊〇
口コミ評価：Google 3.8点/5.0点
【こんな人におススメ】
◆乳頭温泉郷の湯巡りをしている
◆素朴な湯治宿が好き
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【日帰り入浴】
営業時間：9：00～16:00
料金：520円
定休日：不定休
湯めぐり帖利用可
【乳頭温泉郷で最も鄙びた宿 孫六温泉 日帰り入浴】
「孫六温泉」（まごろくおんせん）は乳頭温泉郷で最奥にある秘湯の一軒宿です。
乳頭温泉郷では最も鄙びた宿で、昔ながらの湯治場の雰囲気を残しています。
孫六温泉へは黒湯温泉の駐車場から歩いて行く方法と、
大釜温泉の裏の道から歩いて行く方法があります。
今回はまず黒湯温泉に立ち寄ったのですが、
黒湯温泉でナビを設定したら大釜温泉から行く方法を指示されました。
到着すると通行禁止の立て看板に車止めのチェーン。
手前に数台分の駐車場がありますが、歩いて800ｍの案内。
ちょっとゲンナリしていると、ちょうど団体さんを迎えにきた孫六温泉の従業員の方が、
「黒湯温泉の駐車場から降りて行って車で入った方が早いですよ～」と教えてくれました。
ありがたい～(^^♪
後ろを見ると中国人団体ツアーのバスが停車中でした。
あの団体と一緒になるのか～ あの人たちが歩いて到着する前に急げ～
ということで、黒湯に引き返しました。
黒湯温泉の駐車場から下りてきたところ。
黒湯も茅葺屋根のとても趣のある宿でしたが、孫六はさらに秘湯感漂う宿でした。
橋の前には堰堤の滝が流れていて、とても絵になる景色です。
建物は黒塗りの木造家屋で、こじゃれた古民家風でもなく、昔のままです。
「清流と深山にいだかれた人情の宿 みちのく秘湯乳頭温泉郷」
なんだか演歌が似合いそうな文句。
受付は橋を渡った正面右側です。
ちょうどチェックインの時間帯でしたが、日帰りのお客さんはいませんでした。
お風呂の案内図。
受付の場所は左の通路の一番上。
お風呂は全て外にあります。
右下の打たせ湯にセロハンテープが貼ってありますが、
打たせ湯はお休み中でした。
2013年頃の口コミでも、「廃屋みたいになっていた」とあったので、
暫く使われていないようです。
緑色の板に書かれた温泉の案内。夜は文字が見えなそうです。
庭に並ぶ湯小屋。
左手間が「唐子の湯」（からこのゆ）、右奥が「石の湯」（混浴あり）です。
夜は暗いので、階段の足元がちょっと危ないかな。
【孫六温泉 石の湯】
お客さんが来ないうちに混浴風呂からチェック。
入口に入ると右側の引き戸が女性用の脱衣所になっています。
棚と籠だけでロッカーなどはありません。
脱衣所左のドアに出ると女性用露天風呂、混浴風呂へは一旦引き戸から外に出ます。
入り口正面のガラスの引き戸を開けると、階段が数段あり、下に6人サイズの浴槽があります。
入口からは誰かが入っていればすぐに分かりますが、丸見えです＾＾
雨の日はシジミ汁のように白っぽく濁っているようですが、この日は透明でした。
浴槽から見ると入口はこんな感じ。
壁際にある岩盤の間から源泉が注ぎ込まれています。
床と浴槽はコンクリート造りなのですが、古びていて岩と一体になっているように見えます。
昔ながらの共同浴場のような雰囲気です。
浴槽の底には腰かけようなのか、重りのついた丸い椅子が沈んでいます。
お湯は熱めで44度くらいありました。
分析書では単純硫黄泉とありましたが、硫黄臭らしきものは感知できず。
後から泊りのお客さんが来たので退散しました。
ザバザバと豪快にかけ湯をしていました＾＾
混浴の内湯からドアの外に出ると、10人サイズの露天風呂があります。
外だからか、こちらはややグリーンがかった透明なお湯でした。
42.5度くらいで長居はできませんが熱すぎる温度ではなかったです。
湯口
塀はありますが、「孫六温泉」の看板がある客室から見えそうですね。
湯小屋の裏側、川沿いにはもう一つ混浴の露天風呂があります。
3～4人サイズの大きさです。
露天風呂から見える景色。衝立の向こうは石の湯の女性用露天風呂です。
【孫六温泉 石の湯 女性用露天風呂】
続いて、石の湯の女性用露天風呂です。
女性用の露天風呂は脱衣所から出てすぐ真下にあります。
手前が大きく段差になっているので、実質6人サイズくらいの大きさです。
こちらはうっすらと白濁していて青みがかったグリーンのお湯でした。
温度は42度。
手前の細い竹筒2本はお水と源泉だったかな。奥は源泉だけ。
奥の源泉も45度くらいで手で触れる温度でした。
舐めてみると、苦くて鉄の味がして、硫黄とは違う複雑な味でした。つまりマズい。
女性が安心して入浴できて、鹿も眺めが良いので、このお風呂が一番良かったです。
ただ、浴槽の隅の底は苔が生えていて、野湯なみにワイルドです＾＾
橋の上から見た「石の湯」の湯小屋
【唐子の湯 女湯】
最後に、一番手前の男女別内湯の湯小屋「唐子の湯」です。
左が男湯、右が女湯です。
女性用脱衣所。やはり棚と籠だけ。
脱衣所の中は綺麗です。
母入浴中。
古いコンクリート打ちっぱなしの真ん中にどーんと3～4人サイズの浴槽があります。
壁は板張り、天井は高いので圧迫感はありません。
それにしても素朴すぎるデザイン。
浴槽の端には腰かけようのブロックが沈んでいます。
内湯もワイルドです＾＾
温度は43度弱で、ほんのり硫黄臭のする良いお湯でした。
【孫六温泉の感想】
駐車場から降りてきた景色を見た瞬間、「本物の秘湯だ～」とため息が出ました。
乳頭温泉郷の中では建物も雰囲気も一番鄙びていて、玄人好みの温泉だと思います。
こんなところにまで外国人の団体が来るなんてビックリしましたが、
このいかにも東北の秘湯という雰囲気がウケるのかもしれません。
お湯は少々熱めでお風呂の風情も素朴ですが、
乳頭温泉郷の中ではとても静かな環境なので（団体がいなければ）、
混浴でも比較的入りやすいのではないかと思います。
泉質★★★★4.1
お風呂の雰囲気★★★★4.0
清潔感★★★3.6
接客サービス★★★3.9
【孫六温泉 温泉情報】
◆お風呂
男女別内湯各１（唐子の湯） 混浴内湯１ 混浴露天２ 女性用露天１（石の湯）
◆源泉
「露天風呂（女性」泉温51.6度 湧出量？ 自然湧出
泉質：単純硫黄泉 ph6.8 蒸発残留物600mg/kg
「孫六温泉 唐子の湯」 泉温49.9度 湧出量？ 自然湧出
泉質：単純温泉 ph7.4 蒸発残留物560mg/kg
＊ブログの内容は掲載時の情報です。
基本情報の変更がある場合もございますので、お出かけの際には施設にお問合せ下さい。
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